日本一が決まる大会2日目。午前中は男女U15・17、男女Jr、男子U23のレース、午後は男女エリートと見逃せないレースが続きます。SHIDOからは女子エリートに3名、男子エリートに3名が出走しました。
氷点下まで気温が下がり、コース一面に霜が降りた2日目の朝。天気は晴れ、最高気温は10度、午後から風速5m/hほどの風が吹くとの予報。
ろまんちっく村のコースのポイントとなるドックラン側のキャンバーは、前日の様子から推測して、午前中のうちに霜は解け切り、午後には乾き始めるかと思われました。しかし、午前中にキャンバーに冷たい風が吹いたらしく、解けるのが遅れ、午後のレース前の昼の試走の段階で予想以上のツルツル状態に。そのまま乾ききらずに女子エリートのレース、男子エリートのレースへと入りました。
華麗に乗車でクリアする選手、ライン取りの工夫がある選手、うまくいかず滑落する選手。難しい路面だからこそ観戦者にとっては見どころになりました。
日本一を決めるレースだけあって、コース沿いにはどこにもギャラリーがいて選手の走りを盛り上げ、声援で後押ししていました。
SHIDOからのエントリーで注目は女子エリートで今季好調の竹村舞葉と、同じく好調を維持している男子エリートの宇賀隆貴。
竹村は前回大会7位のフルラップ完走を果たしており、コースとの相性の良さに加えて、夏季はXCOレースでの活躍ぶり、そして今季CXレースではJCX戦でも表彰台に上がる走り。この全日本ではどんな走りを見せてくれるのか、期待が高まりました。
男子エリートの宇賀は発表されている通り、2025年シーズンからキナンレーシングチームへの移籍が決まっており、SHIDOのジャージを着て走るラストレースになります。本人もこのレースにかけてシクロクロスに取り組んできました。
レース結果と内容はぜひレポートで本人たちの言葉をご覧ください。
写真とコメントでレースの様子をお伝えします。
女子エリート
Photo Itaru Mitsui
Women Elite 7位(-2Lap)
一言で言うと色々噛み合わず、悔しい結果となりました。スタートは上手く決まり、4番手で芝ゾーンに入りましたが、この大舞台の日に上手くコンディションを合わせきれず、結果的に思うような走りをすることができませんでした。
今シーズンは多くの方にご協力頂きながら調子が上がってきていただけに、正直悔しくて仕方ないですが、これも実力。
しかし、そんな中でもバイクトラブルもなく最後まで全力で走りきることができたのは、チームメイトの手厚いサポートと、コースサイドの皆様からの沢山の応援のおかげです。どこのセクションでも名前を呼んでくださる声が聞こえてきて、めげそうな瞬間もすごく力になりました!ありがとうございました。
来年の全日本という舞台にレベルアップした姿で臨めるようにまた頑張っていきたいと思います!!
女子エリート 10位 -2lap
今季のレースで1番しっかり走れて悔いのないレースができました!
スタートは大失敗してしまい埋もれてしまいましたが、スタートループからの砂区間と3段直登の混乱しがちなセクションで逆に周りがよく見えて、一気に番手を上げることができました。
直線もしっかり踏めて、最大瞬間風速では7位まで上がることに成功してめちゃくちゃテンション上がりました。
ドッグランのキャンバーでスリップダウンして番手を落としてしまいましたが、それでもレース中はずっとパックを作ってライバルたちとバチバチと走れて、すごく楽しかったです!
-2lapでフルラップはできませんでしたが、10位に滑り込んでUCIポイントも取れました。
SHIDOのチーム員の皆んなが先回りしてサポートしてくれてたおかげで、自分のレースにしっかり集中して臨めました。特に全日本の女子エリートは昼の試走からレースまでの時間が短いので、1人ではなかなか難しいです。いつも本当にありがとうございます。
応援の声も本当に多くて嬉しかったです!いつも背中を押してくれてありがとうございます。
来年の全日本の会場は大阪の二色の浜で、大好きな砂レースなので、楽しいレースができるようにまた1年頑張っていきます!
男子エリート
Photo Itaru Mitsui
Men Elite 8位
シクロクロスでは今年1番のターゲットレースでこのレースのためにシクロクロスに全力を捧げてきた。
ゼッケン14番でいつも通り2列目スタートでレースが始まった。
スタートは無難にこなして12位で1周目が始まり、1周目で数名をパス。10番手くらいまでポジションを上げたがパンク。
バイク交換を余儀なくされる。
2周目以降も全力でプッシュし8位を走行中にチェーンが落ちてしまい9位にドロップ。
8位走行のスネルの松本選手とパックで前を追いかけ、最終周回に7位の加藤選手をパスしたが松本選手にはついて行けず、8位でレースを終えました。
このレースがSHIDOジャージで走る最後のレースだったので是が非でもこの大舞台で表彰台に上がりたかった。
目標には遠く及ばなかったけれど全力でやり切ったからこそ悔いはなく、このチームのみんなと戦えた事がとても嬉しく、楽しく、心強かったシーズンでした。
応援、サポート本当にありがとうございました。
エリート男子
9年ぶりの全日本選手権、前日試走で自分の調子の良さとコースの相性も良く、当日は緊張感がなくスタートに並べました。
ポイントがギリギリのためほぼ最後尾スタートでしたで、ペダルキャッチも成功し、1〜2列前まで上がることができたが、右コーナー直後に落車。
コース復帰に時間がかかりましたが、すぐに気持ちを切り替えて、サンドセクション前には集団最後尾につくことができました。
その後、何人かを抜くことができましたが、噂の泥キャンバーで滑落し、完全に出遅れてそこでレースが終了しました。
レース結果は悔いが残るものでしたが、全日本の独特の空気を楽しむことができました。
来年も全日本選手権に出られるように頑張りたいと思います。
引き続き、みなさん、応援をよろしくお願いいたします。
おまけ
2日間で1チームと11人のレースを支えたサポート陣です。みんなで戦えるのがシクロクロスの素晴らしいところ。
ピット内はもちろん、レース外でも、受付やレース前の機材の整備、ほかにも選手が気づいていないようなところまで、しっかりサポートしてくれました。
Photo Itaru Mitsui
悔しい思いも多い大会になりましたが、それぞれが課題をもって次のレースに向かいます。これからも選手に温かい声援を送っていただけると幸いです。
お待たせしている作業が多いにもかかわらず、2日間の臨時休業にご理解いただきありがとうございました。このレース現場での経験をお客様へ還元できるよう、今後も精進してまいります。
1日目のレースの様子はこちらの記事からどうぞ。
Bicicletta SHIDO ビチクレッタ シド
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