発売当時から絶大な支持を得ているPOWERサドルに、待望のニューモデルが発表です。
その名も【 WOMEN’S POWER SADDLE with MIMIC 】
男である私がテストしても女性の悩みは理解できないので、今回はJBCFロードレースJFTで複数回の表彰台にあがったり、シクロクロスではUCIポイントランカーでもある、ある意味私よりも実績のある嫁様に1カ月半テストしてもらいレポートにまとめました。
テストレポート
”9月の中旬からSPECIALIZED WOMEN’S POWER SADDLEをお借りして、モニターとして1ヶ月半ほど使ってみました。国内未展開グレードのCOMP(155mm)を総距離約1500km、獲得標高約12,000m乗ってみた感想です。
ちょうどツールド沖縄に向けて練習している時期にこのお話をいただきました。しかしながら、一年の中でも大切なレースの前にサドルを変えることに抵抗がありました。せっかく新製品をいち早く試せるチャンスではありますが、サドルとの相性って自転車に乗る上で、とても重要なところ。合わなければまともに乗れないし、練習にならない…かなり不安でした。
期待と不安が、不安多めで入り混じるなか、テストサドル到着。
第一印象は「なに?この フワフワ!」大人気なPOWERサドルを土台にして、前半部分が低反発なクッションになっています。場所によってクッションの硬さが調整されている様子。ここがmimicテクノロジーが採用されている箇所らしいです。 見ていてもわからないので、早速乗ってみると…「これは…!いい!!」何がいいのかすぐには分かりませんでしたが、とにかくどこにも当たらない、痛くない、ストレスを感じない。自分に合った快適なサドルってこういう事だったのかと気がついたと言いますか、「運命のサドルに出会っちゃったな」って思いました。最初の不安は何処へやら。
1ヶ月ほどテスト期間があったのですが、テスト期間が終わっても返却せずにトレーニングを続け、ツールドおきなわ本番でもこのサドルを使用できるように手配してもらいました。
何がそんなに良いのか。 女性用サドルって、なんとなく穴が空いていて…というのをよく見ますが、結局そのフチが硬かったりフィットしていないと無意識のうちに当たるのを避けていて、自覚はしていなくてもストレスを感じていたんですね。もしくは「そういうもんだ」と諦めていたり。 この女性用POWERサドルは穴が開いてはいないけど、サドルの前半部分がmimicテクノロジーが採用された形状記憶フォームになっていて、クッションが包み込んでくれるように圧迫感なく、固いところも当たるところも無く、快適な乗り心地になっています。 今までSPECIALIZED AURAサドルを使っていて、十分快適だと思っていましたが、このPOWERサドルを使い始めたら戻れなくなってしまいました。
まず、長時間同じ姿勢で走ることで圧迫されて出てくる痛みが出てこないです。 トレーニング後にサイクリングロードを淡々と帰るというだけでも、以前はちょこちょこ座り位置を変えないと痛くなっていたのですが、その必要がなくなりました。道中が楽々です。 また、ロードレースだと登りも下りもあって、その度に斜度に合わせて座る位置やフォームを変えて走っていきますが、mimicが受け止めてくれるので「この角度は痛いかも」と一瞬頭によぎっていた事が無くなり、座り位置に気を使わずに、乗りたいように乗る事ができています。 そもそも元はショートノーズタイプのPOWERサドルなので、前乗りでペダリングするときの快適性が高いです。加えて前半部分のmimicのおかげで、前傾を深くして加速するような時に以前のサドルでは出ることがあったぐっと押し付けたような、擦るような痛みが出ることがありませんでした。 ヒルクライムの時にサドル先端のノーズ部分に座る時も痛くないし、滑りにくくなっているから座り直しの無駄な動作をしなくて済みます。
photo by Itaru MITSUI
先月行われたJBCF南魚沼ロードレース、約1.3km 平均8%の登りが含まれていて、登りが苦手な私には全く向いていないコース。それでも表彰台に滑り込めたのは、このサドルの効果が少なからずあったのではないかと思います。
唯一、このサドルで気になったのはこの滑り止め部分かなと。 ヒルクライムやTTなど同じ姿勢を安定させるにはとても良いと思います。ただ、アップダウンが繰り返される時はもう少し滑ってくれると重心の移動が楽になるだろうと感じる時がありました。これは乗り方や好みの問題ですかね。
クッションで座面が柔らかいと繰り返し言っていますが、安定しないということはないです。後方は固めに作られていて、ここで座骨をしっかり支えてくれてのでロスを感じることはありません。 mimicテクノロジーのおかげで、サドル上での自由度が上がりました。自分が取りたいポジションを無理なく取ることができる、しっかり体重をのせてペダリングができる、などなど、「こんなふうに乗りたい」というイメージ通りにサドル上で過ごすことができています。
今回テストしたのは国内未展開のCompグレード、Expertと同じナイロン/カーボンベースにクロモリレールを組み合わせたものです。Expertでは中空チタンレールになるのでより軽量になります。S-WORKSはカーボンベース/カーボンレール採用で最軽量、これから手に入れてみて違いを確認しようと思います。
スペシャライズド公式ブログにもインプレッション記事が掲載されています。
スペシャライズド・ジャパン公式ブログ
WOMEN’S POWER SADDLE with MIMICの国内展開
S-WORKSとEXPERTの2グレード展開になります。
WOMEN’S S-WORKS POWER WITH MIMIC¥28,080- (tax in)
※写真はEXPERT。
カーボンべ―スとカーボンレール(サイズ:143・155、カラー:Black)
カタログ重量は166g(143mm)
WOMEN’S POWER EXPERT WITH MIMIC¥16,200- (tax in)
ナイロン/カーボンベースと中空チタンレール( サイズ:143・155・168、カラー:Black・Acid Lava来年2月頃展開予定)
カタログ重量は209g(155mm)
当店でも近日中に試乗用サドルをご用意する予定です。ぜひ試しに来てください。
お問い合わせお待ちしています。
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