東北シクロクロス 2023第4戦、JCXシリーズ第8戦、蔵王町総合運動公園で行われた「ざおうさまCUP」へ参加してきました。
今回はWEに竹村選手、MEに中曽選手の2名での参戦となりました。
コースはグラウンド内のコーナーが連続する区間と野球場横の忍者返しとキャンバーの区間からなる1周2.6km。後から選手に話を聞いたところ、グラウンド内やキャンバーは周囲と差がつきにくいのでミスをして遅れを取らないこと、周りにタイム差をつけるにはエリアの繋ぎにあるストレートで距離が短くてもしっかり加速する事が重要になるようでした。
観戦者としては忍者返しを駆け上がる姿やキャンバーでのライン取りなどに目を奪われがちですが、実際に勝負が決まるポイントは別のところにあるというのはよくある事です。
朝試走の時間帯の気温は-5℃。路面は凍っていて固く、階段やシケイン以外は全て乗車でクリアできていました。レースのスタート時間はWEが12:30、MEは13:30となるので、ここからどれくらい路面が解けてコンディションが変わるかがポイントになりそうでした。
午前中はずっと気温が氷点下で、外気に晒されるだけで体力が奪われるような状況でした。そのため2回目の試走時間まで車の中で暖かくして過ごします。
2回目の試走では予想通り路面が解けてマッディに。タイヤなどコンディションに合わせてセッティングし、バイクやシューズについた泥を落として準備を進めます。
WE
試走後は着替えやアップなどを済ませて、いよいよWEのスタート。ゼッケン番号4の竹村選手には表彰台のチャンスも見えていましたが、本人は「丁寧にコースを攻略する。そうしたら、もしかしたら、チャンスが降ってくるかもしれない」というようなことを言ってスタートしていきました。表彰台に立つチャンスを前にして、いつも以上に気合いが入っていたと思いますが、それを上手にコントロールするのも練習の成果を発揮するためには大切です。
レース展開は先週全日本チャンピオンとなった小川選手、前年チャンピオンの渡部選手が序盤から大きくリードしながら進みました。
竹村選手はレース前半は4位を単独で走行していましたが、前方を行く選手のミス・トラブルにより3位に浮上。順位を上げた直後は気持ちが急いたのかミスが出たものの、その後は自分のペースを守って各セクションを丁寧にこなして、3位でフィニッシュ!JCX戦では初の表彰台となりました。
ME
MEには中曽選手が出場。ゼッケンは25番。JCX戦のMEのレースで3列目という悪くないスタート位置に。
最近のレースではスタート直後の高強度、高密度の時にリズムを崩してしまうことが多いように見えましたが、今回は大崩れすることなくレースを進めていきます。アップ方法などを工夫したようです。
レース中盤は常に4〜5人のパックでラップを刻んでいきます。1つ前のWEのレース後半から、解けてマッディになっていた路面もだいぶ乾いてきているようでした。ラインが限られているキャンバー区間や、前走者が詰まる可能性のある忍者返しなどをパックで走る時は、そのパック内での位置や前走者との車間なども気をつける必要があるのですが、そのあたりの処理も上手くこなしていきます。
リズムよく走っていましたが、8周完了目前、トップを走る沢田選手とのタイム差で80%ルール適用となり無念の赤旗。リザルトは22位(-1lap)。先ほどまで同じパックを走っていた選手から5秒ほど遅れた間にテープが引かれてしまいました。1つ前の選手までフルラップで完走していただけに悔しさが込み上げます。
次戦の東海シクロクロス愛知牧場での走りに期待しましょう!
Photo:Itaru Mitsui
竹村、中曽両選手からレースを振り返って、コメントを送ってもらいました
苦手なキャンバー祭りな上に、レース時は霜が溶け、テクニカルなコンディションでしたが、とにかく丁寧に走ることを心がけました。レース途中は少し苦しい展開もありましたが、結果、密かに狙っていたJCXの表彰台に初めて上がることができ、本当に嬉しかったです!コースサイドでの沢山の方の応援、そしてチームメンバーの手厚いサポートにより、楽しく、そして結果につながる走りが出来ました!この経験をまた次戦に繋げていきたいと思います。ありがとうございました。
半乾きのキャンバーと滑りやすいマッドなコーナーがあるグランドセクションで構成されたテクニカルなコースでした
宇都宮ブリッツェンの沢田時選手が参加し、そうそうに足切りされると予想していましたが、中盤から上手くリズムに乗ることができ、徐々に順位を上げることができました
最終周回には入れず-1ラップとなりましたが、自分の実力を100%出す走りができたこと+完走目前まで見えたことの手応えが得られたことがとてもうれしいです
それができたのは、当日の移動やレース前中後のサポートをしてくれたSHIDOのメンバーのおかげです。本当にありがとうございました
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