6月21~22日に伊豆・日本サイクルスポーツセンターで全日本選手権ロードレースが開催されました。SHIDOからは土曜日のWEにレジ番、日曜日のMM(50~59 + 60~)に中畑、マスケン、そしてMEに佐久間が出場しました。
リザルト
WEでに出場したレジ番のレースの様子を今年も店のブログを借りて振り返ります。
目次
練習と上半期のターゲットについて
24-25シクロクロスシーズンを終えたのが、2月半ば。そこから疲れを取りつつロードに乗っていこうと思っていた矢先、3月に体調を崩して2週間ほど全く乗れない期間ができてしまいました。シクロクロスをシーズン通してがっつり参戦すると、その後ロードレースはしっかり練習できていたとしても春先の調子はイマイチなことが多いのに、ここで躓いたことでロード前半戦はもう絶望的…。7月末開催の榛名湖トライアスロンにエントリーしていたので、まずはそこに向けて練習することにしました。
週末はSHIDOのチーム員の皆さんとサイクリング(50~70km)や練習会(100km1000mUPくらい)、平日はラン(5kmくらい)・スイム(2000m~3000m)・実走の朝練(30kmくらい)・Zwift(max1時間)の4つのうちどれかを気分で組み合わせながら、低強度メインにガーミンのトレーニングステータスができるだけプロダクティブになるように過ごしていました。ランとスイムもするのでTSSでトレーニング量を管理するのが難しく、トレーニングステータスをメインで見ています。本当はHRVも見てみたいところだけど、まだそこまで投資ができていません。
練習時間は平日は会社勤めで週末はお店を手伝うことが多いので、平日の仕事前と週末の開店前の午前中に時間を作って週に約10時間でした。少ないですね…汗
調子は低調ですが、あまりレースから離れるのも良くないと思い、3月末にJBCF真岡ロード、4月は関東チャレンジロードレース、JBCF東日本クラシック、5月にJBCF木祖村ロードと、月に1回以上はレースに出ておきました。関東チャレンジで全日本選手権出場資格を取れて4月半ばになってやっと全日本に出ることを意識し始めました。
全日本の2週間前にあったJBCF石川ロード。好きなコースで天候も自分好みの暑さだったので、少しだけ期待して走ったら、68kmのレースをなんとか完走することができ、あと2週間きちんと調整したら少しは長く走れるかもしれないと手応えを感じ、一旦全日本に集中してみることにしました。
全日本までの2週間で急に強くなることはないので、疲れをためないことと、コンディションが上向きになるように集中。ランは疲れ具合の調整を上手くできないので、この2週間はほぼお休みに。平日の練習でも無酸素を入れつつ、乗りすぎないように気を付けて、レース2日前からトレーニングステータスをピーキングに持っていきました。
これまで、全日本CXやCX東京など、頑張りたいレースで毎回ピークに持っていけているので、最後の帳尻合わせの作業は得意なんだと思います。
コースと目標
3年連続で日本CSCでの開催となり、登りと下りだけでとてもキツイ8kmコースもお馴染みになっています。
登りはメインストレートからの登り、3km追加部分の入り口から最高点までの登り、競輪学校の登り、2号橋からの登り…と、どれも厳しいものばかりでこれはもう我慢して登るしかないです。下りについてはコーナーが連続しているものの、コース幅もあるし路面が綺麗なので、集団が大きい時に周りの選手を気をつけておけば問題ないはず。
今回の目標も昨年同様「できるだけ長く走る」です。
レースから降ろされる目安は序盤はメイン集団から1分、中盤は先頭から5分、終盤で先頭から10分遅れるとレース除外となりDNF扱いになってしまいます。まだ1度も全日本を完走したことがないので、あわよくば・・・といつもこっそりと思っていますが、この時点ではそれを達成できるだけの積み重ねがあるとは思えませんでした。
前日
単騎遠征なので、ゆっくりと10時過ぎに家を出てのんびりと会場入りしました。
15時からの試走は2周だけ。路面状況と下りのラインを確認して、気温が高かったので消耗しないように軽く脚を回すだけにします。
試走が終わったらサクサクと撤収して、16時半に宿へチェックイン、17時からのライダーズミーティングはZOOMで参加。温泉と夕食を済ませても19時ごろ。その後は宿の露天風呂が気持ち良かったので、もう一度入りに行ったり、ストレッチを入念にしておいたり、いつになくのんびりとレース前夜を過ごしました。普段からレースで緊張することがないのですが、この日もリラックスできていて心も体もいつも通りでした。一応熱中症対策で600mlの麦茶と500mlのスポドリを寝るまでに飲み切るようにしておきました。
当日・ウォーミングアップ
当日は10時に会場入り。コース脇の駐車場はメインエリアに近くて良いけど、日差しを遮るものが何もないのが難点。昨年もお世話になったフィッツのテントで水分補給をしながらまったり過ごさせてもらいました。そして、スタートまでに前日夜と同じように麦茶とスポドリを飲み切ります。
12:30のスタートに向けて11:30頃からローラーでアップ開始。フィッツにテントの日影とローラーと扇風機を借りました。暑いので必要以上に回したくないから、20秒くらいの高強度を何回か入れて心拍がある程度上がったら終わり。15分ちょっとのウォーミングアップ。フィッツを卒業して何年も経つけど、未だにお世話になっています。いつもありがとうございます。
アップ中に、高温のため周回数が11周から8周に減らされるとアナウンス。この暑さのなかでも完走10人を確実に確保するためかな…と勝手に推察。ナショナルチャンピオンシップでUCIポイントを獲れるのは10位までで、自国の選手にポイントを獲らせるチャンスです。それに、例年女子エリートの完走者数は10人前後。今年も10位が完走ラインになりそう。10位集団までに入っていれば長く走れるし、そこから脱落したらすぐに降ろされてしまうだろうと。そうなると目標の「できるだけ長く走る」を達成するためには、10位付近で粘り続けられるかどうかが自分にとっての鍵になります。もちろん10位以内にいても大幅に遅れれば降ろされるだろうし、FAD(先頭の完走タイムから108%を超えた場合はフィニッシュラインを越えていてもタイムアウト)もあり得るけれど、そこにいれたら完走の可能性が高まるので、自分の中で推定完走ラインを10位に定めて準備を進めました。
サインしてからスタートまでは背中に氷を入れたり水を浴びて冷却しながら日影で待機。実走で脚を回していても良かったけど、前年の1、2位が不在のレースでこの暑さなら、いきなりハイペースになることはないと思って温存しました。
レース
12:30の定刻でスタート。予想通り集団はゆっくり。小林選手や石田唯選手の下りが速いので、中切れが起きないことを願いながら自分は集団の後方寄りで過ごしていました。リスク回避のためには前に行ったほうが良いのは分かっているけど、位置取りに使う脚は無いし、集団の真ん中で普段一緒に走らない選手と下りで重なるのも嫌だったので仕方ないです。月曜日からまた仕事なのでね。


2周目の登りで様子見のペースアップがあり、そこで少し遅れたけどすぐに先頭が緩んだので下りで集団復帰。しかしその後すぐに3周目の登りで先頭からドロップしてしまいました。同じようなタイミングで遅れた選手で10人くらいの集団になったので、まずはこの集団でできるだけ周回数を重ねたいところ。3周回完了時にコース沿いにいた湾岸の皆さんから10位集団だと教えてもらえて、ここでスタート前に勝手に設定した今回の推定完走ラインに乗っていることを確認できて良かったです。


そのまま2周ほどして5周回完了時で先頭から6分ちょっとの遅れ。前から落ちてきた選手もいたので9位集団になっていました。今いる集団のペースはおそらくこれから落ちていく一方、先頭から10分の足切りラインに帳尻を合わせるために急なペースアップがあると足攣りのリスクが高くなりそう、誰かが飛び出して11位以降の集団になってしまったら赤旗が出てくる可能性もある、自分の調子は集団内では余裕のある方に思える、暑さに強いという自負もあるし補給も毎回ネットに入れた氷付きでボトルを取れていたので熱中症の兆候もない…などなど、完走するために次にどう動くべきか、自分はどう動けるのか、とにかく考え続けていました。
ぐるぐると考えながら走っていたら、6周目の登りで竹内選手がするすると抜け出て先行。自分もゆるっと上げてみたら、他に付いてくる選手はなく、1人で追うような形になりました。一瞬集団に戻ろうかとも思ったけど、あと2周半なら自分のペースで行くほうが完走に近づくと判断して、竹内選手から10秒〜20秒くらい後ろを淡々と走る事にしました。この時点で単独10位。7周目で先行していた選手を1人パスして9位で最終周のジャンを聞きました。「このままちゃんと走れば大丈夫!」と言い聞かせて、足攣りと熱中症にだけ気をつけながらペダルを回してゴールを目指しました。


最後に上げてきた佐藤選手に追いつかれて、そのまま前に行かれてしまったけど、もう一度踏み直すような気力も脚も残っておらずそのまま10位フィニッシュ。こういう時に気持ちの強さみたいなのが出てこないのは良くないよなぁといつも思います。
フィニッシュラインでSHIDOの皆んなやフィッツ女子たちが自分よりも嬉しそうに出迎えてくれて、あの憧れの全日本で完走できた!という喜びもあるけど、それ以上に皆んな嬉しそうで私も嬉しいという気持ちの方が強かったです。暑い中、サポートして、声をかけ続けてくれた皆さん、本当にありがとうございました。



レースは17名が8周回を走り切ってフィニッシュラインを越えていて「今回は完走者多かったな〜良かったな〜みんなお疲れさま~」と呑気に思っていたけれど、後から上がった正式リザルトでは11位以降はFADになっていて、自分も108%のタイムアウト基準まであと8秒のところで滑り込んでいました。ギリギリです。勝手に決めた推定完走ラインだったけど、10位以内に入る!と決めて走っていなかったら危なかったと思います。


最後に
この全日本のためにすべてを捧げてきたとは言えないけど、コツコツとできる範囲で続けていたら、周回数の変更などラッキーな要素があったとはいえ、こんなご褒美のようなリザルトが付いてくることもあるんだなと。初めて出た全日本が2016年の伊豆大島だったので9年も前になっていました。その時は3周でレースから降ろされていました。あの時はまさか自分が全日本を走り切る日が来るなんて思ってもいなかったです。一途にロードレースに向き合ってきたわけではないし、レースから離れがちな時もあったけど、完全に嫌いにならないでいられて本当に良かったです。お店があって、お客様がいて、チーム員の皆がいて、縁があった皆にとって楽しい場所を作りたいと思って続けてきたけど、結局それに自分が助けられていました。本当にありがとうございました。
今の生活スタイルで可能な私の競技力の天井付近にいると思うので、ここからさらに上を目指すならまた新しく何かに挑戦することが必要になりそうですが、これからもうまくバランスを取りながら楽しく乗っていこうと思います。
少しレースを挟んで7月末の榛名湖トライアスロン、8月にやくらいグラベル、9月はツールドふくしま、そしてシクロクロスシーズン突入と、次から次へとレースがやってくるので、その時どきでしっかり楽しめるように準備していきます。
使用機材
全日本対策で何か特別に変更したものはなく、いつも通りのセッティングでした。変更するとしたらホイールをもっと軽量にするかどうかでしたが、手持ちのホイールのなかではステンレススポークのVision METRON 45 SLが扱いやすくてしっくり来ているので、変更せずに出走しました。正確に測ってはいませんが7kgは確実に超えています。
Frame:FACTOR OSTRO VAM2.0
Wheels:Vision METRON 45 SL
Components:SHIMANO DURAACE R9270
Tire:VELOFLEX CORSA RACE TLR 700×25C
Saddle:CADEX AMP
Handle Stem:BLACK INK
Photo Itaru Mitsui


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