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Mt.富士トライアスロン富士河口湖2023

今季トライアスロン挑戦に向けて準備していたレジ番がいよいよ本番を迎えました。
9/10
に行われたMt.富士トライアスロン富士河口湖に参加した様子です。

エントリーから本番まで半年間の備忘録として書いているので少々長いですが、これから挑戦する人へ何か参考になる事があると嬉しいです。

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日曜日にMt.富士トライアスロンに参加してきました。スイム1.5km、バイク43km、ラン10kmのオリンピックディスタンスです。(バイクが少し長めですが)
結果は2:36:56で年代別1位でした。
(全体で99位、女子総合では7位、30代女子では実質3位でしたが、1・2位の方は総合表彰となり、総合対象者は年代別表彰からは除外になるため繰り上がりました。)

各種目のタイムはこんな感じでした。
SWIM 1.5km 25:00
BIKE+T1 43km 1:17:42
RUN+T2 10km 54:14

ちなみに、私の今までの運動経歴は高校時代まで競泳、社会人になってから自転車、ランは未経験です。

この大会について

2022年に初開催され、トライアスロン専門誌「Triathlon Lumina」が実施した2022年人気大会ランキングでは、総合2位、51.5㎞部門で1位となっており参加者満足度の高い大会。

河口湖の八木崎公園をメイン会場に、スイムは河口湖を1.5km、バイクは河口湖からお隣の西湖まで走り西湖の湖畔を3周、ランは河口湖大橋を2往復するコース。

初めてトライアスロン大会。どこにエントリーするか悩みましたが、実際に参加した方からの評価が高いこと、波の影響が少ない湖を泳げること、前日にビギナーズセミナーがあること、東京から移動がしやすくて遠征が楽なことなどから、この大会でトライアスロンデビューすることにしました。

エントリーから本番までの準備

3月下旬に競技団体未登録者(JTU未登録者)向けの先行エントリーで申し込みました。未登録者のエントリーは一般エントリー開始前に締め切られてしまうようなので注意です。

練習については普段から週末のチーム練を中心に週3~4回のライド、ランは週に1~2回、スイムは週に1回以上という頻度でやっていました。生活のリズムや疲労回復とのバランスもとれているので、無理に3種目それぞれの練習量を増やすことはせず、このまま本番まで継続していくことにしました。

また、平日夜になんとなく同じ時間にプールに集まり、泳いで、泳いだ後はご飯を食べに行く「夜スイムの会」がゆるっと始まり、もともとSHIDOのチーム内で今年トライアスロンに挑戦するメンバーが数名いたこともあって、チームキットとしてトライスーツ作成の話が立ち上がり、そのままSHIDOトライアスロン同好会が発足しました。
分からないことばかりだったので、練習仲間がいて情報交換できる環境はありがたかったです。

スイム対策

普段の練習は長水路で1回に2000~3000mほど泳ぐことが多かったです。家からプールまでが5kmほどなのでランで行って泳いでランで帰ってくることもありました。
メニューは100mを1:40程度のサークルで淡々と距離を稼ぎ、スカーリングやサイドキックのドリルを入れて、フォームを整えて終わり。最低限の泳力維持という感じでした。

トライアスロンの大会では海や湖を泳ぐことが多いので、オープンウォータースイム(OWS)の練習も何回かしました。最初は5月に逗子でOWSの練習会、次は6月に奄美大島OWS大会出場、7月に真鶴岩海岸OWS大会出場、8月末に平塚でOWS練習会と月に1回の頻度で海で泳ぐようにしました。

今回のMt.富士トライアスロンはウェットスーツ着用義務となっているため、ウェットスーツの準備しなくてはならないのですが、調べれば調べるほど選択肢の多さに迷子になってしまっていました。(既製品orオーダー、袖ありorなし、ワンピースorツーピース…いろいろなパターンがあります)
4月下旬のJBCFのロードレースの大会でもともとはトライアスリートであるTeam EMMA Cycling/328worksの八幡さんに会ったので聞いてみたところ「とりあえずレンタルがいいんじゃない?」とアドバイスを受け、今季は全部レンタルで乗り切ることにしました。後になって考えてみると、この時レンタルにしておいて本当に良かったです。
初めて海で泳いだ5月は長袖のフルスーツでOWSのスキル練メイン。6月・7月は大会だったのでウェットスーツを着用しませんでした。本番までにウェットスーツで泳ぐことに慣れておく必要があるので8月の練習会でフルスーツでタイムトライアルに臨んだところ、強度を上げて泳ごうとすると肩回りの可動域が制限されてしまい、自分の泳力を活かしきれないように感じました。ここで一緒に参加していたSHIDOトライアスロン同好会メンバーから袖がないロングジョンの方が合うだろうとアドバイスされ、本番はロングジョンを借りて泳ぐことに決めました。
今年レンタルでいろいろ試したみたことで自分にあうものの方向性がおおよそ掴めたので、来年からはちゃんと自前で用意しようと思います。もっと海練したいし。

バイク対策

練習については今まで通りに過ごしていれば問題ないだろうと思い、特別な練習はほぼしませんでした。トライスーツのテストをしたくらいです。あんなにペラペラなパッドでも快適に乗れることに驚きました。

機材についても本当にいつも通りのS-WORKS TARMAC SL7にROVEL ALPINIST CLXでした。TTポジションを作れるようにハンドル回りをいじれるか確認しましたが、今使っているROVAL RAPIDE ROAD BARにつけられるDHバーがすぐに手に入らなかったこともあり、本当にそのままノーマルバイクのまま行きました。

他には細かな事ですがロードレースなどの自転車競技と違い、レース中のパンクは自分で修理しなくてはならないので、小さいサドルバックにいつもよりもコンパクトにまとめて修理キットを用意しました。携帯ポンプもつけたままレースを走りました。

ラン対策

トライアスロン経験者に聞くとバイクからランに入った時の足のだるさへの対策として、自転車に乗ったあとできるだけ間を置かずにランニングをする「ブリックラン」というものをすすめられたので、朝練後にたまに取り入れていました。

ただランに関しては経験がなく、無理に強度や頻度を上げて故障するのが怖かったということもあり、日々のルーチンで5~10kmほど多摩川サイクリングロードを走るというだけでした。疲労感があったり、少しでも違和感を感じたらすぐにジョギングやお散歩に切り替えていました。ゆるゆるです。練習量の少なさは感じていましたが、今回のトライアスロンで10kmを走ったら、初めてのことだからきっと課題が見つかるだろうし、それから今後の練習量や方法を考えていけばいいと思い、練習量ゆるゆるのまま本番を迎えました。

大会前日

受付・EXPO・ビギナーズセミナー

前日受付のため前泊をしました。一緒に出場するSHIDOトライアスロン同好会メンバーを迎えに行き、河口湖を目指します。
10時に受付開始、11時にビギナーズセミナーというスケジュールになっていたので8時前に調布ICから中央道に入りました。普段の自転車のレースだと当日入りで300km移動なんてこともあるので、それと比べてしまうのは申し訳ないくらい余裕をもった移動です。
特に大きな渋滞やトラブルもなく10時ちょうどに受付とEXPO会場の富士河口湖町中央公民館に到着しました。

ブースを見始めると長くなってしまうので、まずは受付を済ませます。

3種目あるので受け取るものも多かったです。腕に貼るボディナンバーシールなんかは「すごくトライアスロンっぽい!」とテンションが上がりました。初心者らしく、受付会場にあったサンプルを見ながらすべて入っているか確認しました。

EXPO会場ではWINSPACEブースでCOREを使った練習についてしっかりお話を聞いてきました。今年の夏からCOREをつかっているもののヒートトレーニングの知識が足りていないので、使いこなせるようにしっかり勉強せねばと思いました。
他は安くなっていたトレーニング用の水着を買ったり、お洒落なロードシューズを見つけて試着したりして満喫しました。

ビギナーズセミナーではエリート選手である栗原選手が講師となり、コースの説明や、種目ごとの注意事項、当日朝のスケジュール、トランジションエリアでの荷物の置き方など、本当にイチから教えていただきました。
トライアスロンに出るにあたって戸惑ったのは荷物の多さや会場での動線・過ごし方だったので「ここにはこれを持って行く」「このタイミングで荷物を預ける」「ウェットスーツを着るのはこの時」など具体的な流れが分かって、すごく安心しました。

会場下見・バイクコース試走

お昼に吉田うどんを食べて、午後はメイン会場の八木崎公園でトランジションエリアを中心に下見をして、そのあとバイクコースの試走をしました。

会場設営が完全には終わっていないものの競技上で重要なポイントはできていたので、邪魔にならないように確認しました。確認したのは以下の点

  • スイムの第1ブイの位置と、その先に見える目標物になりそうなもの
  • スイムアップからトランジションエリアまでの動線・距離
  • トランジションエリアに入ってから自分のバイクの場所までの動線や目印になるもの
  • トランジションエリアの出口への動線
  • バイクのマウントライン
  • バイクの追い抜き禁止ゾーンとディスマウントライン
  • ランフィニッシュまでのコース

事前に会場マップで確認していましたが、実際に会場で確認すると安心感が増します。

バイクコースを試走した印象は、西湖の周回はロードバイクで走る分には特に神経質にならなくてはいけない場所もなく、気持ちよく走れるコースでした。ただブラインドのコーナーが多いため、コーナーの先に脚力やスキルに差があるライダーがいるとちょっと怖いかもしれないなという想像もできました。バイクパート後半でコース上の人数が増えてからは特に気を付けた方がよさそうでした。

バイクの試走を終えたら、バイクやヘルメット用のナンバーを貼って、先にできる準備はサクサク終わらせて宿に戻りました。
夕食はスパイスカレーと3種目分のエネルギーをチャージ🍺ついでに食後にお洒落で美味しいアイスも食べました。
本番で会場に持って行く荷物や補給食を整理して22時ごろに寝ました。

大会当日

起床からスタートまで

4時起床・5時出発で5時15分の駐車場オープンに合わせて動きました。レーススタートは8時なのでだいぶ余裕を持っていますが、初心者なのでとにかく早め早めの行動を心掛けます。

朝食は前日にスーパーで買っていたバナナや宿のご主人が握ってくれたおにぎりを食べました。トライアスロンのレース時の食事や補給についても自分に合うやり方がまだ分からないので、これまでの自分のレース経験をもとに、とりあえず固形物はレースの3時間前までに食べ終わっておくということだけ意識しました。

ボディナンバーの貼り付けなど慣れない準備もありましたが、前日のビギナーズセミナーで上手な貼り方を聞いておいたのでスムーズにできました。

駐車場は前日受付の会場だった中央公民館で、会場までは約1.8km(ほぼ下り坂)。選手駐車場は有料で事前購入が必要でしたが、絶対に入れるとわかっていれば駐車場に並ぶためだけに無駄な早起きをしなくて済むので助かります。

車を停めたら、競技に必要なものだけ持って会場にバイクに乗って移動します。「競技に必要なものだけ」といってもウェットスーツ、スイムキャップ、ゴーグル、バイク用シューズ、サングラス、ラン用シューズ、補給食、タオル等々、結構な量になるので、自転車の遠征なら1泊できるくらいの大きさのリュックに入れて移動しました。

会場に到着したらバイクチェックインしてトランジションエリアで荷物をセットします。これも前日に教わった通りにやってみます。教わった通りにやっても何か忘れ物をしているんじゃないかと不安になり何回も確認しました(汗)

トランジションエリアのセットを終えたら、入れてきたリュックなどを指定の袋に入れて荷物預かりに持っていき、お手洗いなどを済ませ、ウェットスーツを下半分だけ着てスイムチェックインを待ちます。ウェットスーツは全部着ると暑くて夏場は危ないのでギリギリまで全部着ない方が良いそうです。

計測タグを受け取ったらスイムチェックインして試泳を行います。計測タグを足首に巻いてからセンサーを通過したらチェックイン完了です。計測タグの巻き方は「夜スイムの会」で、1度ウェットスーツの裾をめくって計測タグを巻き、その上にウェットスーツの裾をかぶせた方がトランジションで楽にウェットを脱げると聞いていたので、その通りにやりました。

スイム

スイムは河口湖にブイとコースロープでつくられた1周750mのコースを2周。当日の水温は7時の時点で24.6度と発表があり暑くも寒くもない適温、水面は穏やかで視界も多分悪くない、あと変な臭いやゴミもなくて、OWS経験値低めな自分にも泳ぎやすいということだけは分かりました。

スタートは5人ずつ6秒おきのウェーブスタートで、最初にランキング上位の選手やアンバサダー、スイムの申告タイムが速い選手(40人弱)がスタート、次に女子、次いで20代男子、30代男子・・・とスタートしていきます。女子の中でも前の方に並べば強い選手の後の空いているところを泳げて楽できそうなので、5人1組の前から2組目に入りスタートしました。

スタートしたら予想通りかなり空いていて、周りの女子選手たちも泳力に自信ありな方々が多く、1周目は快適に泳げました。
2周目に入ると男子の選手たちもどんどんスタートしているのでコース上に人が多くなり、人を避けながら泳ぐことが多くなりました。しかし、流れができていたおかげか、立ち泳ぎでぶつかるのを回避したり泳ぎを止めることが何回かあったのに、1周目とペースはそんなに変わりませんでした。

1:40/100mでそこそこなペースで泳ぎ切れたこともよかったですし、何よりも呼吸をすると目の前に富士山がどーんと見えるのはここでしか味わえない光景だと思うので、朝からいきなり最高のロケーションを楽しませてもらいました。

スイムアップして、前日下見をした通りにトランジションエリアへ。この最初のバイクへのトランジションが身に着けるものも多く、忘れ物をしないか心配だったので、とにかく落ち着いて作業することを心掛けました。ウェットスーツはロングジョンで袖がないですし、計測タグの巻き方もひと工夫していたので思ったよりもスムーズに脱げて良かったです。手元のGarminでの計測では3分7秒でトランジションを終えました。

バイク

バイクは既に下見をしているのである程度プランができていて、コースに人が増える前にできるだけ頑張って、後半は安全第一にランに備えるつもりで走りました。

バイクは追い抜かすことの方が多かったので、前走者のドラフティングに入らないようにするという事に慣れておらず神経を使いました。あと自分を追い越していく選手は大体しっかりとしたTTバイクに乗っていて、結構な速度差で追い抜いていくので、あれを見ていると「こんな風に抜かされたらTTバイク欲しくなるし、せめてDHバーくらいはつけたくなるわ…」と何かに納得しました。

西湖周回3周目、バイクパートの後半になると予想通りコース上の人が増えたので無理にペースを上げようとせず、補給したり、水をかぶって体温を下げたりしながら過ごして河口湖に戻りました。

バイクからランへのトランジションはそこまでややこしい事はないので、バイクをラックに置くまでヘルメットを外さないようにだけ気を付けてこなしました。手元のGarmin計測で1分42秒でした。

ラン

ランは河口湖大橋を2往復するコースで、橋はアーチ状なので登りか下りばかりのコースになります。橋を渡った先で少し平坦がありましたが、コース幅が狭くて細かいコーナーが多いので、ラン素人にはいまひとつペースをつかみ難いセクションでした。

ペースは5:18/kmで走っていて、スイムやバイクをこなした後に上りと下りばかりのコースでこれは自分としては特段悪いわけではなかったと思っています。ただ、一番最後に未経験で一番苦手な種目があることや、ランの約55分間ずっと人に抜かされ続けるというのは、結構しんどかったです。
後からリザルトを確認したところ、スイムが全体の47位、バイクは111位、バイクが終わった時点で60位のタイムだったようなので、約1000人エントリー完走が866人という中で見ると、ウェーブスタートだったこともあり自分の周りにいる人たちは大体強くて速い人ばかりだったみたいで抜かされ続けるのも当然でした。

ランが強い人はかっこいいな~!!と抜かされ続ける中で思ったし、トライアスロンを最後まで楽しく走り切るにはランの強化が必須だという事がよくわかりました。一朝一夕で何とかなる種目ではないので、冬の間にもう少し距離やスピードにこだわって練習していこうと思います。

最後に

初めてのトライアスロンは無事に完走し、年代別で表彰までしてもらえるおまけ付きでとても素晴らしい経験になりました。ここに至るまでの事前の準備段階から「初挑戦」の連続で、エントリーしてからの半年間ずっと楽しかったです。
トライアスロンを通じて仲間が増えたことも嬉しかったし、お店のお客様やサイクルスクールの参加者の方々など、色んなところに私のトライアスロン挑戦を見守ってくださった方がいたことも嬉しかったです。経験者の方々からアドバイスをたくさん貰えたことが、楽しく走りきれた要因だと思っています。本当にありがとうございました。

今まで「ランニングが苦手だから…」なんて理由を付けて出ていなかったですが、会場や参加者の皆さんの雰囲気が全体的におおらかで明るくてポジティブで、今まで自分が経験してきた競技とは違う楽しさがありました。こんなに楽しいならもっと早く始めればよかったと思うほどです。
これからも継続してトレーニングをして、もっといろんな大会に出てみようと思います。

TeamSHIDOではロード・シクロクロスだけでなく、これからトライアスロンに挑戦したいという方もウェルカムです!お気軽にお問い合わせください!

Bicicletta SHIDO ビチクレッタ シド
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定休日:毎週水曜、第1,3,5火曜
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